医師転科ナビ

医師の転科の仕方や進め方をご紹介

医師の転科はステップアップ?それともエスケープ?

医師として働いていて、専門の科を何年か担当して、知識も増えて引き出しも増やしたし、かなりの人たちを救ってきたという自負もある中で、別の科に移ってみようということで、しかるべきタイミングで移る先生がおられます。

いわゆる転科ということを実施する先生がおられます。

今まで積み上げてきたものがすべて無駄になるわけではありませんが、また新しく一から学ばなければならないことの方が多いので、きついというのは事実です。

実際に外科から内科に変わった先生の話によると、この様に言われていました。

「覚えなければならないことはそんなにおおくなく、見えることだけで判断しておけばよかった外科の仕事から、見えるところだけから見えないところのことをあれこれと判断しなければならない内科は魔法使いみたいな気がする。また内科の先生の頭になかにはも医学書が何冊入っているんだ・・・今の自分の年、50歳では追いつくのがきつい」

とぼやいてられました。

確かに、好む外科から内科に転科された先生のコメントは、まさに外科と内科の状態の違いをうまく言い当てています。

同じ医療の世界といえど、専門性が非常に高いので、転科されたドクターは最初は新しく覚えることの多さに驚くようです。

元いた科の経験が生かせるのは、新しい科で必要な基本のところを一通り学びきってからのことになるので、最初は足手まといのような状態になるようです。

ただ日本の医療の世界は、上下関係がきちんと通っている世界なので、格の上の人が横から入ってくることは、ある意味良い刺激になる反面、受けいれた科の人間関係のバランスにも何らかの影響を与えることになるで、意外と転科というのは慎重に執り行われることが多いです。

転科の主たる理由としては、体力的に外科手術で延々と半日以上立ち仕事を続けることが出来なくなってきたとか、指先がミクロの世界で細かくは動かなくなってきたから、手術は出来ないということで、手術の少ないもあるいはタフな手術のない科に移ってくる場合が多いです。

眼科、精神科とかに変わられる先生も時々見かけますし、多いのは外科から内科への転科です。

また変わったところでは、がちがちの上下関係についていけなくなったり、学閥闘争に疲弊して、転科というよりは転院する先生も沢山おられます。

ただ派閥争いは別にして、看護師、その他スタッフ、そして同僚医師たちとの人間関係構築ガうまくいかなかって、転院等をした人は、多くの場合次の職場でも同じような経験をすることが多いです。

一般サラリ-マンの世界だと注意する上司というものがいるので、ある程度正しい方向にベクトルがかかりますが、医師の世界は自分が一番の世界ですから、補正がほとんど効かないので残念です。